もう9月ですね。
さて今回はこんな取り組みがあるよというご紹介。
ゴミになるはずの髪の毛を集めて毛髪マットとして海水汚染防止に再利用する取り組み
理美容室では、カットされた大量の毛髪が毎日廃棄物として処理されているが、この毛髪を再利用する動きが欧州諸国で広がっている。
集めた髪を「毛髪マット」として再利用し、原油流出などの海洋汚染防止に役立てたり、ヘアドネーションとして活用するだけでなく、さらに一歩進んで髪をサステナブル素材として利用する試みだ。
『Newsweek』日本版が2025年8月28日に掲載した、スイス在住ジャーナリスト岩澤里美氏の記事によれば、毛髪素材による鏡のフレーム、吊り下げ用の紐、犬のリード、服飾品の装飾などがすでに存在している。さらに理美容室と連携した「ヘアサイクル」運動や、毛髪を繊維化する研究も進んでおり、毛髪の主成分であるケラチンから作られた繊維は、強度と柔軟性において合成繊維に匹敵する製品が開発されているという。英国をはじめ、フランス、ベルギー、オランダなどではすでに実用化の段階に入っており、記事では「切り落とされた髪は地球環境を守る力強い材料へと生まれ変わるだろう」と予測している。さらに「今後世界に広がる可能性を秘めている」とも述べている。
一方、日本ではヘアドネーションの活動は広く知られているものの、それ以外の毛髪再利用の取り組みはまだ限定的であり、本格的な展開はこれからといえる。
<引用元>『Newsweek』日本版
美容院の「ゴミ」が地球を救う? 欧州発「究極の循環型社会」https://www.newsweekjapan.jp/stories/lifestyle/2025/08/567428_1.php
日本人の多くは毎日髪を洗う習慣がありますが、風邪で寝込んだときなど髪の毛を洗わずにいると、だんだんと油っぽくべたついてきますよね。これは、言い換えてみると、髪の毛には油分を留める能力があるということです。この小さな気づきを応用して、アメリカの慈善団体Matter of Trustは髪の毛でできたマットを作り、海に流出した石油を吸い取るのに活用しています。
マットの使い方はごくシンプル。理髪店・美容院から切った髪の毛を集めて髪の毛マットを作り、雑巾で汚れをふき取るのと同じように、石油で汚染されている海の中に入れるだけです。500グラムの髪の毛マットで5.6リットルもの石油を吸い上げることができるのだそうです。
石油を吸う髪の毛マット:美容室から生まれた環境保全アイデア。地球を救うヒントは、私たちのすぐそばに、転がっている。(CASE: 61/100)
調べてみると、
髪の長さで仕分け
専用機械?でプレス?叩く?
という工程のようですね。
髪が油分を吸って自然を綺麗にしてくれるという取り組み。
ぜひご参考に。