先日の続きとなります。
このお話は1から見て頂くと嬉しいですね。
Lissオリジナルシャンプー・トリートメントが出来るまでのお話1
では続いていきましょう。
目次
作りたいのは最高のシャンプー・トリートメント
やはり作るならば妥協無しで作りたいですよね。
という気持ちは忘れませんよね。
そしてふと思うわけで。。。
もはや自問自答。
- 内容成分が良ければ最高なのか?
- 原価を異常なくらいにかければ最高なのか?
- めちゃくちゃしっとりさせれば最高なのか?
- さらさらつやつやにすれば最高なのか?
- 泡立ちが良ければ最高なのか?
- カラーの持ちが良ければ最高なのか?
・・・
結論から言ってしまえば
誰にとっても最高のシャンプー・トリートメントなんて作れるはずがない
ということに。
理由としては
人それぞれ髪の悩み・求めているモノが違う
ということ。
接客業のように対一人に対して内容成分を変えるということは出来ませんよね。
内容成分によって全く違うシャンプー・トリートメントが出来上がります。
分かりやすく例えるならば
カラーの持ちが良いシャンプー
↕
頭皮を洗った感が少ないシャンプー
シャンプーは洗うためのモノ
↕
カラーの持ちが悪くなる
しっとりさせるトリートメント
↕
ハリコシのない人には重い
などなど。
全ての人に最高のシャンプー・トリートメントは作れません。
美容師として内容成分を最高級にしても
求めているモノが違う方には最高ではないでしょう。
美容師と似ていますよね。
誰にとっても最高の美容師さんはいないし
誰にとっても最低な美容師はいませんよね。
となると、どうしていくのが正解なのか。。。
Lissのお客様にとって最高のシャンプーとトリートメントを
当たり前っちゃ当たり前なのですが
販売するのは基本的にLissです。
ということは、Lissのお客様にとって最高のシャンプーとトリートメントを作れば良いというわけです。
Lissのお客様で多いのは
- カラーしている
- ブリーチはしていない
- ブリーチしていてもハイライトやグラデーションで1回くらい
- 白髪染めもしている
- 縮毛矯正をしている
- コテやストレートアイロンを使う事が多い
- 艶がほしい
- まとまりの良い髪にしたい
となります。
逆におすすめできないとしたら
- ハリコシ・ボリュームがほしい
- ブリーチ何度もしている
- 頭皮をがっつりしっかり洗った感がほしい
という方のお悩みにはお答えできないかもですね。
どんなシャンプー・トリートメントを作るのか?
ざっくりの方向性は決まりました。
ではもう少し細かく現実的な範囲で考えてみます。
シャンプー
カラーの色持ちを良くする
そのためには洗浄力の優しい成分をメインに。
がしかし、その場合は頭皮を洗った感が少ない。
ということで、配合を変えながら
カラーの色持ちも良くしつつ
頭皮をしっかり洗えた感のある洗浄力を。
シャンプーは基本的に洗うものという考えで
毛髪に栄養を入れる発想ではなく、
頭皮環境を整えつつ洗い上がりをキシまないように。
さらに、縮毛矯正やコテ・ストレートアイロンなどの熱で髪が固くなってしまうので、髪が柔らかくなるように。
シリコンは必要ないので絶対に配合しないように。
トリートメント
カラーの色持ちを良くするというのはもちろんですね。
先に書いたように縮毛矯正やコテ・ストレートアイロンを使用することが多い現代です。
熱から守ってくれるのはシリコン。
シリコンにも種類があるので、ベタッと髪をコーティングするシリコンではないものを使用。
また、シャンプー同様に熱で固くなった髪を柔らかくなるように。
さらに熱の力を利用して髪を綺麗にしてくれるモノを。
艶を出すためには油分だけではなく水分が必要なので、水分がとどまるようにしてツヤを。
トリートメントを使用する量でサラサラ〜しっとりまで対応できるように。
シャンプー・トリートメント両方をざっくり書くとこんな感じです。
さらに赤ちゃんが使っても問題のないように。
仕上がりのイメージは出来上がりました。
あとは内容成分の配合と試作品を試して試して作り上げていくだけです。
唯一の問題点。在庫を置く場所がない
作ろうという考えるにしても問題点が一つ。
生産したら一気に仕入れるため、在庫がダンボール6個前後届く予定ということ。
Lissにはダンボール6箱置くスペースがありません。。。
さてどうするか・・・
少しずつ送ってもらう
↓
送料が毎度かかるので原価が代わり価格も変わる可能性
レンタルスペースを借りる
↓
上記同様レンタルスペースの維持費がかかる
答えは簡単です。
僕の住まいに在庫のダンボール6箱置けば良い。
というか、それしかありません。
これで問題点は解決です。
ここから試作品のトライアンドエラーが始まります。
では次回へ。
【試作品を繰り返す。内容成分から比率まで全てオーダー】Lissオリジナルシャンプー・トリートメントが出来るまでのお話3